Bremsstrahlung stop assemblyとは?
米国NSLS-II放射光施設のISRビームラインに設置するブレームスストップアッセンブリで、ブレームスストップとスクリーンモニター及び真空排気ユニットが組み合わさった装置です。
上流側にはスクリーンモニターが設置され、X線ビーム位置を観測します。このスクリーンモニターはX線が入射すると蛍光を発生する蛍光板(YAG板)とそれを上下させる駆動機構とから構成されています。X線位置を観測する場合は、蛍光板をX線を遮る位置まで下げて、蛍光は観測用ビューポートの外側に設置したCCDカメラを使用してリモートで観測します。実験中はスクリーンモニターをX線を遮らない位置まで上側に引き上げられ、X線を実験ハッチに通します。 スクリーンモニターは真空チャンバー内に設置され、このチャンバーの下側に真空排気用のイオンポンプが取り付けられています
ブレームスストップは放射光ビームに乗ってくるガンマ線を実験ハッチ前で止めるために設ける物で、ガンマ線を止めるための鉛のブロックとX線を実験ハッチまで導く真空パイプから成っています。X線は分光器とミラーを通過するとガンマ線の光軸からずれるため、X線は開口の小さな真空パイプを通過して実験ハッチまで入り、ガンマ線はパイプ周囲の鉛ブロックに入射して止まり、実験ハッチには到達しません。
スクリーンモニター | 到達真空度 | <1×10-7 Pa |
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蛍光板 | YAGプレート | |
蛍光板駆動 | エアシリンダー駆動 | |
蛍光板駆動範囲 | 35mm | |
ポート | ピラニゲージ+CCG 真空ゲージポート ビューポート(CCDカメラ観測用) オールメタルアングルバルブ サービスポート(DN40 ×2) | |
イオンポンプ | 200l/s |
ブレームスストップ | 寸法 | 230W x127H x310L(鉛部分) |
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