品質と環境への今後の取組について
株式会社トヤマ
【はじめに】

 産業革命に端を発した欧米起源の近代文明は、人類に史上空前の物質的豊かさをもたらしました。元来天然資源に恵まれない日本列島に住む我々も、加工貿易による『産業立国』さらには『技術立国』を国是として邁進してきた結果その恩恵に浴し、今では世界でも群を抜く豊かさを享受するまでになりました。私たちトヤマは、創業以来半世紀にわたり、こうした歩みの先兵ともいえる、国の理化学関係研究機関、大学の理工系研究室、電機、電子デバイス関係のメーカーが必要とするものづくりを業務の中心に据え、いわゆる先端技術、先端分野の研究開発に寄与し社会の役に立つことを社是としてその期待に応えて参りました。
 しかしながら、この爆発的な物質文明の膨張は、その代償として、祖先から受け継いだ自然環境の著しい破壊を生起し、いまや、汎地球的規模の重大な問題として我々の前に顕現してきています。その保全と解決は、破壊を引き起こした張本人『人類』全体に課せられた極めて重い課題であり、ましてや先んじて物質的豊かさを享受して来た我々日本を含めた“先進”諸国の人々は、率先して拡大阻止・保全、そして改善解決に向け取り組んで行く責務があるといえましょう。
 今後私たちトヤマも、そうした人類共通の課題に対し、たとえ“その存在が小なり”といえども、人類社会の真の幸福に向けて、否、地球環境との調和こそが人類の幸福に繋がることを再認識し、これを経営課題の一つに織り込み、ここに社員全員で事業活動を展開して参ります。



【トヤマの事業】

 我々の事業活動の中心は、今後も、基盤となる技術の三本柱、すなわち、“超高真空技術”“精密加工技術”“超高精度メカ技術”をベースとした理化学関係研究・開発機関向けの実験装置の設計・製造にあります。常に『サイエンスをかたちにする』ための触媒役に徹し、「Multi-Specialized Engineers」による「Most Convenient Company」を指向して行くことに何ら変わりはありません。 
 天然資源に恵まれない日本がとるべき道、それは『技術立国』。それをリードする研究開発の重要性はますます高まる一方です。そしてさらに、そうした必要がある我が国だからこそ、環境保全に資するための基礎研究に対し、より一層注力することが求められます。私たちトヤマは、今後斯様な研究分野にも積極的にかかわりつつ、さらに高品質、高機能な“ものづくり”を、環境負荷の少ない事業活動を通して産み出し、多面的に顧客満足度が高い企業を志向して参ります。

【トヤマの経営理念】

「“創意”を重んじ、“誠意”をもって丹精込めてモノをつくり、その結果与えられる身の丈にあった成果に“感謝”する」という姿勢、創業以来脈々と受け継がれてきたこの経営理念を今後も大切にして参ります。より顧客満足度の高い企業への進化、社会との調和、そして環境との調和には、こうした謙虚な姿勢で企業活動を行うことが極めて重要なのではないのでしょうか。実はこうした企業姿勢の源泉は、この国の社会の中に代々受け継がれてきた価値観の中にあります。殊に自然環境と絶妙に調和しつつ静かに発展を遂げた我が国日本が誇るべき循環型エコロジカル社会の典型であった江戸時代、その多くが大地を耕す農民であったこの時代に培われた価値観は、今や大いに見直されるべき時代にあるのではないのでしょうか。
 会長の唱えるところの『「自助」「互助」「公助」』という言葉も同様です。自身の絶ゆまざる努力と協調と協働、そして奉仕のこころ。「自らを助け、互いに助け合い、公を助くること」すなわち、“自分自身の存在意義は、一生懸命働き、相互に助け合い、コミュニティに奉仕することにより存する”という意味であり、まさに社会に役に立つ存在であればこそ企業は存在を認められると説明できます。
 より高品質、高機能な製品を顧客に提供するという企業活動を通じての社会貢献、それに対し与えられる利益への感謝、そしてさらに大きな分配に預かるため不断の努力を続ける姿勢、この循環が継続的にスパイラル状に為されることこそが企業の存在意義を高め、ひいては社員全員の幸福へと繋がります。
 私たちトヤマはそれを企業活動の原点と信じ、日々精進して参ります。




【より高度な“ものづくり”と環境との調和を目指して】

 創業以来半世紀となるのを一つの節目に、ここまであげた基本的な理念に立脚し、トヤマは別に新たに『品質方針』および『環境方針』を定め、これを今後の業務遂行の指針とし、全社をあげてさらに社会に貢献できる企業となるべく取り組んで参ります

平成17年1月5日
   
                              代表取締役 遠藤正弘

品質方針 ISO9001 環境方針 ISO14001

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